カードの高騰

2015年10月22日 TCG全般
おばんです、はむりです。

今日もハードワークでした、社畜って嫌ですね。

「スタンダートのシングル価格は高くても4000円程度」

私がMTGの対戦を最もしていた1999~2000年はこのような噂をよく聞きました。

ガイア、リシャポ、モノリス、マスティ、ウルザの激怒…

全てスタンダートで大活躍したトップレアですが、高くても4000円~5000円程度でした。

何よりスタン落ちすれば価格は激減し、ショップの特価品コーナーに山積みされる事も多く、絶版カードはスタン落ち後に安く購入するのが私のカード購入方法でした。

時は少し流れミラディン期・・・

ダークスティールが発売して、頭蓋骨締めが使用できるスタンダート環境は私個人的には「大発狂するほど楽しい環境」でした。

レベルの高い練習や高度なプレイ技術が無くても回れば勝てる。

当時ヴィンテージでリアニドラをぶん回していた私にとっては「スタンダートの荒廃」は待ち望んだパワーカードを満載したデッキで対戦相手をぶちのめす最高の快感が味わえる状態でした。

友人たちもみんな親和デッキを使用し内容もサイドも全く同じ、仲間内で親和同士で対戦しながら・・・・

「スタン終わってるわー」とか「電結の荒廃者はダメだろう・・・」などなどゲラゲラ笑いながら遊んでました。

同型対戦のし過ぎで親和慣れした友人は草の根大会で結構いい戦績を残し、もらってきた景品のブースターなどでシールドしたりリミテッドしたりと、この時代は思い出が非常に多いです。

まぁ、その後〆が退場しスタン魅力が激減した為、同行の仲間とヴィンテージに戻って遊ぶ毎日になりました。

この時代の神話デッキのパーツですら高くても電結の荒廃者が4000円行くか行かないか。

親和時代以降、スタンはやってないのでもう10年近く経つのかな?

さらに時は流れ1年ほど前、会社に来ていた派遣社員の青年とパソゲーの話をしている時に「18禁トークン」の話を私がしたためMTGユーザーだとお互いに知ることとなり「今度僕の家に来てくださいよ、対戦しましょう」と言われ後日遊ぶことに。

この時、既に私のヴィンテ仲間は絶滅しており、私もデッキは手元にあるがルールは忘れかけているし、最近のMTG事情は全く知らなかった為、派遣君に「対戦するのは構わないけど俺のデッキ狂ってるけど良いの?普通じゃないよ?」と伝えました。

派遣君は「それでも構いません、僕もデュアルランドとか使うレガシーデッキなので」と答え、私もデュアランを持っているくらい古株なら楽しく遊べそうだと期待して数日後、彼の家で対戦して遊びました。

それでこの時…私が使用したデッキというのが、最後にヴィンテ対戦をした数年前・・・

仲間内の1人が結婚するためMTGを引退しデッキを含め全てのカードを売却する事が決まり

「最後の記念に世界最古のカードゲームであり初めてだからこそ作ることが許された最強のカードを無制限に使用した孤高のデッキで対戦しよう」

という何とも鬼畜な対戦をすることが決まり、私が悩みぬいた末、選んだデッキだったのです。

まぁトリニスタックスに露天鉱床4枚いれたり、血染めの月メインにぶち込んだりしただけですよ(笑)

トリニスフィアは4枚しか入ってないですよ、というデッキだった。

派遣君は「はむりさん!何ですかそれは、デッキじゃないですよ~」と阿鼻叫喚し

私も「ごめん、レガシーのデッキ作るつもりだったのだけど仕事が忙しくて暇が無かったんだ」といいつつ虚空の杯や三なる宝球を1ターン目から連打し思う存分に派遣君の青系のクロックパーミッションを締め上げました(笑)

至福の時間ですねぇ

数回の対戦後、派遣君に「私の持っているカード総数やら内容」に関する尋問を受けたのち・・・・

派遣君「はむりさん!あなたならレガシーのデッキ何でも組めますよ!私と一緒にレガシーの練習して大会に出ましょう!」

と、熱く語られ都内のカードショップへ最近のカードを購入するために出かける羽目に・・・・

私は「どうせ最近のカードなんてバランスよくまとまったスタン向けのカードなんだろうなぁ、買いたくねぇ」と内心穏やかではありませんでした。

派遣君に最近のレガシーデッキについて色々教えてもらいましたが、どうも私は黒系のデッキを好むように思われているらしく

「はむりさんの性格ならポックスデッキなんて良いんじゃないでしょうか?でもシンクホールとか高いですよ、さすがに持ってないですよねー」

と、デッキリストのサンプルみたいなものをスマホで検索し見せてくれました。

ざっと見たとき「4ヴェリアナ」と「4スモポ」書かれたカード以外は所持していたので

「スタン向けのレアカードだと落ちれば1000円程度だろうな…4000円ぐらいの出費なら…まぁいいか」と思いポックスデッキを組むことに。

スモポこと小悪疫はアンコモンとのことで、50円均一アンコのストレージを漁るも見つからず。

派遣君曰く、割と人気カードらしくガラスケースの中に1枚300円程度で売られているのを発見。効果は1/3悪疫、まんまであった。

私は「これに300円は…」と思ったが派遣君が自分の買うカードと一緒に購入用紙に書き込んだせいで強制的に購入する羽目に。

自分で買うと私は言ったものの、派遣君はポイントを貯めるためにどうしても私のカードも一緒に買いたいご様子。

私が「ポイントそんなに貯めたいの?」と核心を突くと派遣君冷静に否定。

色々言っていたが面倒くさいので「同時購入お願いします」と派遣君に小悪疫を購入して頂きました(もちろん金額は請求されました)

派遣君ポイントが溜まって満面の笑み、そして

「はむりさん、次はヴェリアナ4枚ですね、これでポックスデッキ完成です」

とショップ巡りを続行。

このヴェリアナというカード、同時私はMTGの情報をネットで調べる事など全くせず派遣君に丸投げしていた事もありヴェリアナが「ヴェリアナ」という名称のカードだと思っていた。

ましてスマホなんて持ってない超アナログ人間、ガラケーですらネット使用は一切していませんでした。

結局◯◯★のお店が一番安いとの結論になり移動、ヴェリアナ購入は派遣君がポイント欲しさに自ら志願してきたのでお任せし、私は可愛いカードが無いか最近の他社カードゲームのストレージを漁り、アンジュヴィエルジュのラウラと邂逅し「嫁にしよう」と決意した時だった。

派遣君「いやーはむりさん、ヴェリアナ日本語しか在庫無いみたいです、ちょっと値が張るんですけどどうします?」と言ってくる。

この時私は1枚30円のラウラを20枚ほど選別した後、派遣君に「えーと合計でいくらになるの?5000円ぐらい?」と尋ね、派遣君の回答に絶句した。

「はむりさん、5000円じゃ1枚も買えないですよ、9000円です1枚」

私はとっさに「えーフォイル版しか在庫ないの!」と答え

続けて派遣君「いやいやフォイルじゃないですよ、フォイルは1枚20000円以上しますよ」と笑いながら答えます。

私はラウラをシングルカード購入用のかごにぶち込んでヴェリアナを見に行きました。

この時にヴェリアナは「ヴェールのリリアナ」というカード名でライフポイントを持ったエンチャント(場)のようなプレインズウォーカーというカードだと知り、1枚10000円近くするカードだということを知ります。

リリアナだけではありませんでした。デュアルランド、不毛の大地、Force of will、リシャーダの港…

フォーマット落ちした当時数百円で購入できたアンコモンですら数千円するという現実。

デュアルランド・・・・1枚・・・・25000円!!!

店内を「マジか!本当かよ・・・」と呟きながらうろつく私に派遣君は

「じゃあ、はむりさん、ヴェリアナ4枚買っちゃいましょう~」と購入用紙をレジに持って行きそうになるのを必死で止めて

私は店員に最近のMTG状況について色々質問しました。

レアリティ神話レア、ダメージスタック廃止により変異種のような多芸システクリーチャーより純粋な攻撃力を持つ、もしくは強力な持続効果、誘発効果をもつクリーチャーがヴィンテージでも主流だということ、そして昔のようにスタンダートしかやらないプレイヤーは減り、モダンという新たなフォーマットやレガシーの人気が非常に高く、必須カードは年々高くなり続けているという事。

とどめに店員はこう言い放った。

「レガシーのデッキを真面目に組むなら、50万円程度は覚悟しないと駄目かもしれませんね、今後は(笑)」


私はこの時思った。

いずれ私も落ち着いた仕事場に転職し家を買おう。

週末には、気ごころ知れた友人を招いて酒でも飲みながら和気あいあいとヴィンテージ対戦をして下らないネタデッキで笑い、MTGを満喫しようという夢。

もうそれは物理的に無理なんだ。

私は派遣君に「ごめん、もう俺の知ってるカードゲームじゃないよMTG。申し訳ないけどレガシーはやらない」と伝えヴェリアナ購入は見送った。

数万出して買ったカードもある、でもそれは現存枚数が少なく、状態も良く、強力なカードだからだ。

派遣君が言うには平均的にトップレアは5000円以上するのが当たり前とのことでした。

この日を境にネットで本格的にMTGの近況を調べ、更なる事実を知ります。

続く

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索